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ABコラム Archive

2006.08.11

2006.9.13

 AB designのHPを立ち上げたものの長い間更新していなかったため、見て頂いていた方たちも呆れていたかもしれませんが、ついにっっっ、大幅リニューアルしました。
 いつのまにかWEBの時代はblog全盛期に移り変わり、すっかり取り残されていたわけですが、これからはバリバリ更新していくわけです。バリバリとね。
 まずは、今までの空白を埋めるためにも、過去のABdesignの歩みを振り返っていこうと考えています。

2006.10.14

目黒通り

 目黒通りは家具通りと言われているのですが、イメージとしてはユーズドのメッカといった所でしょうか。7,8年前はモダニカさんやマイスターさん、グリーンゲイブルス、karf、ロイズアンティークスさんくらいだったのがこの5年くらいの間に小規模店舗がどっと増えたので賑やかになりました。イームズのブームがあり、北欧ブームがあったので海外から中古家具を買い付けて販売するスタイルの小さな個性的な店が軒を連ね、飽和状態となり駒沢通りまで勢力を拡大しています。

 そんな中にあってやはりさすがに孤高の特殊家具屋、バリバリのモダンで比較的高価格なABには、なかなか皆さん敷居が高いようで入り口で帰ってしまう方が結構多いのでした。取って食ったりしないから後学のために見ていきなせい!!そこの学生さん!!

 しかしSHOPを構えるというのはメリットも多いもので、まずプレスの方の食いつきが違いますね。事務所で細々やってた頃は梨のつぶてだったものが、新しくSHOPオープンというとなんとなく載せてもらえるもので、ELLE DECOさんやCONFORTさん、DESIGN LIVINGさんに家庭画報さん、PENさんに東京インテリアショップファイルvol.3さん、さらに台湾のDESIGN雑誌と取材に来て頂き、掲載していただけたのです。

 プレスの方はトレンドが重要なわけですから、今でいうと少しゴージャスだったり、トルドボーンチェっぽく植物柄をグラフィック的にあしらったり、犬猫豚鹿牛などなんでもいいからユーモラスな動物のモチーフがあったり、ゴシックなイメージをグラフィックやシルエットで抽出したり、クラシックなものを燃やしたり、焦がしたりペインティングしたりすると、もっと取り上げやすいんでしょうけど、そんな粘土が頭に詰まった奴でも思いつくような陳腐なパクリみたいな事できるかい!!おっっと素がでちゃいましたが、50‘sや北欧家具はトレンドなんかにしちゃうからブームが終わったような誤解を生むのであっていい物はいつまでも変わらずいいんです。ちなみに私が目黒通りで一番欲しい家具は、MIZWAという外車ディーラーさんのショールームにおいてあるハーマンミラー社の黒のSOFTPADです。

written by yutaka

2006.10.18

家具の「トレンド」

 現在インテリアブーム、デザインブームの中、インターネットの普及もあいまって、消費者は今までより多くの情報を得る事ができ、自分なりのLIFESTYLEを編集する事が可能になりました。この状況はインテリアに限らず全てのジャンルにいえる事なのですが、過度に供給される情報をうまく処理するための尺度としてトレンドは機能しており、デザイナーよりスタイリストが、DCブランドよりセレクトショップが求められる時代ではトレンド自体がごくごくパーソナルで「こんなカンジ」とかいう個人の中にしか存在しないもの同士のぎりぎりのコンセンサスの中で危うく成立しているニュアンスのようなものに拡散し、尖鋭化されているように思います。

 ミッドセンチュリーの家具をブームに祭り上げたのはハーマンミラージャパンやknollではなく、海外から安くで買ってきた中古家具を付加価値をつけて販売する目黒通りの家具屋さん達だったわけです。逆に言うなら、高付加価値をつける事ができビジネスモデルとして成功させた者がトレンドセッターとなり、多くの追随を生み、トレンドとなる、この方が正確な理解かも知れません。その形態は北欧だったり、えせミニマリズムだったり、過去のグッドデザインだったりと形を変え、様々なトレンドが生まれてきたわけですが、その裏には成功したビジネスモデルがあったわけです。

 しかし、現在の拡散し、先鋭化したトレンドはビジネスにはなりづらいもので、CIBONEがVMDには一番売れないものを持ってくるとして、全面に押し出したネオゴシックのスタイルは若手インテリアデザイナーには影響を深く与えましたが、fine-refineさんの結果を見るまでもなく家具については商業的成功にはつながらなそうです。この場合は以前のE&Yのような役割を担おうとしているのであって、CIBONEがトレンドセッターである事自体が重要な事なのでしょう。ビジネスはDEAN&DELUCAでという事でしょうか。もっとも、トレンドセッターといっても海外のトレンドを持ってきただけで生み出しているわけではないのですが、11月に数名の人気デザイナーによるオリジナルを発表されるそうですから、これからCIBONEは生み出していく側になるのでしょう。

 8年ほど前OZONEでやっていたある若手デザイナー達の家具の展示会で、他の展示をたまたま見に来ていた建築家の中村好文さんに展示を見た感想をお聞きしたところ「家具が20年,30年保つのなら、そのデザインも同じ年数に耐えうるものでなければならない。」とおっしゃっていたのが印象に残っています。何か新しいものを作り出してやるぞという若い気概にあふれた展示ではありましたが、この展示に共感した若者がある程度歳月を経た時、その家具がまだ共感できるものであるかは言わずもがなでした。長期スパンで物事を計画する建築家ならではの言葉であり、家具のトレンドなんて事自体意味が無い事だと気づかされます。

written by yutaka

2006.11.04

東京デザイナーズウィーク2006

 今年でデザイナーズウィークは何年目になるのでしょう。最初の頃は家具店舗、ショールームで展示をしてスタンプラリーというスタイルでした。その頃小規模店舗にいた私から見ると大手家具店のおじさまがたのコミュニティで行われる展示会の集合体というイメージで、ショップ参加費用も年々上がっていき、デザインイベントとしてはさほど面白くないため、同時期にイベントをしちゃった方が安上がりでいいよねという感じでした。

 TRICOさんが主催していたHAPPENINGや、それを引き継ぐ?形でイデーさんが主催したDESIGNERS BLOCKのほうがデザイナー主体で運動としての面白さは圧倒的だったと思います。その流れがDESIGN TIDEに継承されており、外苑の2000円の展示より、明治通りの500円の入場料の展示のほうがやはり今でも面白かったです。出展者が楽しんでいる感じ、イベントを運営している人が面白がっている感じ、表現がしたい、表現が好きだといった事がストレートに伝わってきます。

 展示会で入場料をがっちり徴収し、参加デザイナーからもコマ代をがっちりもらい、企業からも協賛をぎょうさん集め、広告代理店的手法で突き進むデザイナーズウィークは運営主体がNPOだというのであれば個人のデザイナーにもっと還元できないのでしょうか?日本の家具デザイナーはほとんどの人に資金力がありません。カラヤン広場の劣悪な環境を借りる場所代だって馬鹿にならないはずです。エコとかラブとかいう前に、デザイナー支援からはじめなさいよと言いたいです。おっとまた邪悪な素がでてしまいましたが、須藤元気みたいに人間ができていないもので、すみません。

 まとめて展示をみるなら、外苑からCIBONEさん、明治通りのTIDE の会場といった感じでしょうが、恵比寿でも面白い展示をやっています。そう、24azabu.netです。カッシーナ本社の地下で展示されていますが、今年の展示が最も良いと評判です。出展作家も増えて、見応えのある展示です。明日5日までの展示ですのでご興味のあるかたは恵比寿へ急ぎましょう。可愛いクリオネに出会えます。

written by yutaka