blog

FEEDS

« 大きな子供の夏休み | Top | 明日は満月 »

ル・コルビュジエ展と東京の街

 今年に入っていくつかの展覧会に行きました。が、そのいくつかに共通した失敗は『会期末に飛び込む』です。こういう仕事をしていると平日休みだったりするので、人が少ない時に見れる事が特権だな!なんて思っているはずなのに、気付けばその利点を生かせずにいます。まず年の始めには、数ヶ月も会期のあったはずの『生誕100年記念 ダリ回顧展』は会期末2日前、『スーパーエッシャー展』は最終日、そして今回の『ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡』は会期末3日前でした。

 一度仕事帰りに立ち寄ったのですが、東京シティビューもセットなのでゆっくり見ようと思い、チケットだけ購入して帰っていたので、当日はチケット購入に並ぶ事なくすんなり入れました。

 コルビュジエの展覧会と言えば、『ギャルリー・タイセイ』というイメージがつよいのですが、今回の会場は六本木ヒルズにある『森美術館』でした。森ビルの森会長がコルビュジエを気に入っているらしく、アークヒルズの上層階にある会員スペースにコルビュジエのオリジナル家具や絵画などがあったと10年近く前に聞いていたので、ついにきたか!と楽しみに行きました。
 
     
 
 コルビュジエと言えば、建築家として、またデザインした家具などが有名ですが、それらに限らず、絵画・彫刻などの多岐にわたった展示がされていました。サヴォア邸やロンシャンの礼拝堂、チャンディガールの都市計画など、別の展覧会で見た物も当然ありましたが、初めて見る物も多くありました。

 今回気になった物は、原寸大で再現された空間でした。パリのアトリエ、マルセイユ・ユニテの2層の集合住宅、晩年に過ごした南フランスに立つ木造の小屋。特に集合住宅と木造の小屋はコルビュジエが作り出したモデュロールを基に作り出されている空間です。

 モデュロールとは、世界的基準となったメートル法ではなく、コルビュジエが人体の寸法を基に考え出した、最も美しく使い心地のいい寸法尺度です。空間を体験できたのはもちろんですが、原寸大のモデュロールの絵があったので前に立ってみました。コルビュジエの寸法の捉え方を実感できる物でした。

 マルセイユ・ユニテは、現代の集合住宅の基になっているだろう点も多く、動線を考えた空間レイアウトや少ないスペースの有効活用法など、よく考えられていました。

 1Fダイニングスペースにジャン・プルーヴェのダイニングテーブルと小椅子が置かれていたので聞いてみました。そうしたところ「プルーヴェも関わっている建築のため、置いています」と。聞くとジャン・プルーヴェとシャルロット・ペリアンとの3人による共作だそうです。そう言えば、何かやってたかも?と思い調べました。現代芸術家連盟というのを共に立ち上げていたんですね。一つ勉強になりました。また先程の説明がなければ気付かなかったかも知れませんが、引戸の取手など、プルーヴェを感じさせる意匠も見受けられました。
 
 
 展示会を終え、向かったのは東京シティビュー。この日は天気がよかったのですが、真夏日という事もあってか、遠くは霞んで見えませんでした。もちろん霞んだ景色のためでもありますが、展覧会を見た後だったせいか、都市計画も何もない東京の街並は、荒廃した寂しげな街の様に目に映りました。
 

 
 
 表題とは関係ありませんが、東京シティービューで見つけた不思議な景色
 
    
 
  

TRACKBACK

http://www.abdesign.jp/mt/mt-tb.cgi/67

POST A COMMENT