代官山の展示のオープニングパーティで展示した新作を当時ABの家具を展示販売していただいていた阪急Comfort Qの松村さんに大阪でのお披露目のお願いをしているうちに話の流れで24azabu.netの展示会を大阪で2006年の3月に行う事になりました。
この展示会で近藤さんは近藤康夫デザイン事務所としても出品されていて、これがとても面白いものでした。ステンレスの板でテーブルとスツールが一体になった何とも表現できないものなのです。実は事前の展示の打ち合わせで図面をみていたのでおおよその形状は知っていたのですが、展示会場に搬入するため梱包を解いたらスチール製の小鳥が一羽スツールの背にとまっていたので、思わず大爆笑してしまいました。
ここは本来微笑むぐらいでいいところなんですが、爆笑したのには訳があります。製作を担当したのはEXITの清水さんで、ちょこんととまっていたのが同時期にABでお願いしていた鍛鉄のオブジェ用に製作していたはずの小鳥だったからです。芝公園のオフィス街の中の鉄工所で検品のために訪れた近藤さんが、「清水くんさあ、この鳥このへんにつけてくんない?」と言っているのが目に浮かぶようでした。
製作は納期ぎりぎりで、検品にいったのも納品数時間前だったはずです。まさに「デザインは最後の最後まで考え抜くもの」。そういう訳でこの「CITY」と名付けられた家具にはそうなる運命だったかのように小鳥が一羽とまっており、私と清水さんは施主さんに小鳥が一羽逃げ出した事をどう説明しようかと考えるのをやめることにしたのです。
written by yutaka


