この時の代官山での展示の際、床にパンチカーペットを切り張りしてモンドリアン風の模様にしました。なぜならこの時の裏テーマはデ・スティルだったのです。よく見ると確かにそういうモチーフがちりばめられているのですが、それが以前に書いたABのジャパンモダンのデザイン手法の延長線上で展開されているわけです。

これはリートフェルトのred&blue
このときに製作したA CH005のプロトにはじつのところ苦い思い出があります。忠蔵さんのところに検品にいった際、座面の下の反り止めが後脚の外ツラまで出ており図面と違っていたため、製作をとりしきっていた息子さんの忠勝さんに、これはなんですかと問いただしました。すると、デザイン上こうあるべきだと思うので、こうしてありますが今ならカットできますから判断してください、とおっしゃる。時間もさしせまっており自分で判断せざるを得なかった私は「保守的に」図面通りにしてもらったのです。後に近藤さんから図面の間違いを指摘されて、自分のセンスのなさにがっくりし、また忠勝さんたちの目の確かさに羨望を覚えたのでした。
written by yutaka

苦い思ひ出

これが正解

